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FASHION

コラムVol.76『コーデュロイの温もり』

 

 

相変わらずの定番

 

 

主役にも脇役にもなれる万能さで昔から愛されてきた「コーデュロイ」。アメカジなど、カジュアルアイテムに使われるイメージが強かったが、近年では様々なバリエーションを見せ、秋冬に欠かせないテキスタイルとして浸透した。コーデュロイとは、綿横ビロード織りをしたパイル織物の一つで、縦うねが特徴であるものを指している。温かみのある生地が特徴で、コーディネートに季節感をプラスできる優秀アイテムだ。また、ベロアよりも光沢感が少ない為、どのスタイルにも馴染みやすい特長がある。

 

 

今年の傾向

 

 

ストリートに目を向けると、細畝のさりげないコーデュロイが目立っていた。カラーで言うと、狙い目は断然ホワイト。コーデュロイで季節感は出しながらも、爽やかなホワイトをあえて秋冬に取り入れる事で、洗練された印象を演出できると話題だ。

 

 

新たに登場したアイテム

 

 

ワイドパンツに代わって、新たなコーデュロイアイテムとして名乗りを上げたのはジャケット。中でも人気が集中したのは「コーデュロイボアジャケット」である。袖口と襟元のボアが更に季節感を漂わせ、秋冬コーデにうってつけのアウターだ。ボアとコーデュロイ、今までに無かった2つのトレンド素材を競演させたアイテムだけに、ファッショニスタもこぞって愛用している。

 

 

コーデュロイやベロアなど、トレンドのキーとなるような素材は、基本的にボトムスから取り入れられ、のちにトップスや小物に広がるのが最近の傾向だ。少し前まで素材違いというのがトレンドの流れを引き継ぐ中で重要であったが、次はアイテム違いがキーワードとなりそうだ。