FASHION
コラムVol.29『夏のユニフォーム』
今夏の主役アイテム
残暑が続くが、装いは涼しげにしたいところ。今季は1枚で様になる「ワイドオールインワン」がレディースの間で人気を博し、夏のストリートを席巻した。
オールインワンスタイル
昨年は「ガウチョパンツ」の台頭で、クロップド丈が主流だったが、今年はフルレングスに落ち着いている。素材は“てろてろ”でゆるいシルエットだが、ブラックカラーをセレクトし、スタイル全体を引き締めている。「Notブラック派」はベージュカラーで、全体をワントーンにしてスッキリと仕上げていたのは印象的だった。今季のオールインワンは「ノースリーブ」×「Vネック」×「ワイドボトム」がメイン。インナーにモックネックのカットソーを合わせている人が多かったが、今年らしい旬のスタイルになっている。
ニーズに応えるワイドシルエット
オールインワンが選ばれる最大の理由はリラックス感。1枚で着られるゆるさに加え、シルエットがワイドになってきている事からも“ゆるい”のトレンドは止まらない。昨年よりもオールインワンの着用率は格段に上昇し、逆にタイトなアイテムを身につける人は減少傾向にある。締め付けからの解放感を一度味わってしまうと、以前のスタイルに戻ることは抵抗があるだろう。
“ゆるいブーム”が終息を迎えない限り、増加の一途をたどる事が予想されるオールインワン。来季はどんなデザインの物が登場するか楽しみだ。